三大成人病

まずは健康診断から

ガン・心臓病・脳卒中は三大成人病といわれています。三大成人病を早期発見、早期治療するためにも、健康診断をぜひとも活用していただきたいと思います。

しかし、健診は、受けてそれでいい、というものではありません。検診結果を踏まえて何か異常が見つかれば精密検査を受けるのはもちろんのこと、生活改善に役立てることこそが大切なのです。

成人病の発生のピークは、40歳〜50歳代です。健診の目的は、病気の早期発見だけでなく、できれば病気になる前に予防し、生活改善していく、という目的もあります。ピーク前の年代ではありますが、30歳になったら、定期的に健診を受けることをお勧めします。

健診を受けて、「正常」「異常なし」という結果が出たら、ひとまず安心ですね。しかしそれはあくまで現時点で!ということです。これからもその状態が続くよう、生活習慣を見直し、誤っている点は改善するようにしましょう。

「要精検」「要再検」「要精密検査」と出てしまったら、とにかく詳しい検査をして、本当に異常なのかどうか、どのくらい異常なのか、また異常な場合はどのような治療を受けるのか、経過観察となるのか、などをはっきりさせることが大切です。

「要精密検査」と出ても、それで病気と決まったわけではありません。けして悲観することなく、とにかく適切な状態を知るために、精密検査を受けるようにしましょう。その結果「要観察」「要治療」「要休養」など状態に応じた対応をとるようにしましょう。

安心できる結果が出ても、できれば1年に1度は健診を受けるようにしましょうね。

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健康診断の受け方

職場で健康診断を行ってくれる場合はいいのですが、自営業の人、勤めていない人、勤めていても派遣労働者やパートタイム労働者の人、学校の講師など、その機会がないという人たちもいます。そういう方々は、老人保健法によって市区町村(自治体)が実施する健診を是非利用して下さい。

自治体が実施している健診は、健診の内容、年齢制限、人数の限定、健診を行っている日程・・・など、各自治体によって異なります。受けられる前に、一度問い合わせてみましょう。

健康診断には、「基本的な検査(健康診査)」と「がん検診」があります。そして、これらを合わせて(総合した検診)に「人間ドック」があります。

「基本的な検査(健康診査)」では、問診、身体測定、理学検査、尿検査、血液検査、血圧測定、心電図、および眼底検査を行います。「がん検診」には、胃がん検診、肺がん検診、乳がん検診、子宮がん検診、さらに大腸がん検診などがあります。

「胃がん検診」「肺がん検診」「前立腺がん検診」「大腸がん検診」というように、特定の疾患の早期発見を目的に行われるものと、「人間ドック」や「成人病検診」というように総合的に健康状態を検査するものがあります。

「健康診査」「健康診断」「成人病検診」などと名前は変わっても、目的は同じで病変の有無を調べるということに変わりはありません。

来年まで待って、ひょっとしたら手遅れに!ということもないとはいえません。思い立ったら自分から積極的に受診することが大切です!

*注意
2008年4月から、健診の制度が変わりました。「特定健診」です。受診者側から見ると、大きな内容変更はないように見えますが、多少変わっています。

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高血圧を予防するには

心臓は、一定、収縮運動を繰り返すことでポンプのように全身に血液を送り出します。そして、送り出された血液が酸素や栄養を運搬し、身体中をめぐり、また心臓へ戻ってきます。このような流れを生むためには一定の圧力が必要となります。これが血圧です。

心臓が収縮したときに血液を送り出すときが最も高い血圧で、これを「最高血圧」といいます。一方、心臓が拡張して元に戻ったときが最も血圧が低くなり、これが「最低血圧」です。

しかし、もし血管が詰まっていたり、狭くなっていたりすると、血液が思うように流れません。そのためもっと高い圧力をかけて無理やり押し流さなくてはならなくなります。これが、「高血圧症」です。高圧力状態が続いているのです。

高血圧症は、動脈硬化を引き起こし、ひいては三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)の要因ともなります。高血圧は生活習慣病です。その原因も生活習慣によることが多いなら、その改善も生活習慣にかかっています。

ここで少し余談ですが、高血圧症や糖尿病など、以前は「成人病」と言われていましたが、最近ではもっぱら「生活習慣病」と言うようになっています。

以下の点に注意しましょう。 
1.食事は腹八分目を心がけましょう。
2.毎日適度な運動を習慣化しましょう。
3.肉の脂質、バターは避けましょう。

4.食塩は控えめに! 1日10g以下が目標です。
  インスタントラーメンのスープを全部飲み干すのはやめる。
  お浸しなどにおしょうゆのかけすぎも要注意!!
5.野菜や果物をたっぷり食べましょう。

6.甘い物はなるべき控えましょう。
7.お酒はほどほどに!
8.禁煙またはせめて本数を減らす努力をしましょう。

9.ストレスをためない、うまく発散する「コツ」を身につけましょう。
10.極度な寒さにさらされないようにしましょう。寒さにさらされると血管が収縮します。

高血圧症は、なかなか自覚症状もなく、放って置く方が多いです。また、薬の飲み忘れ、やめたりする方も多いです。勝手な自己判断はせずに医師と必ず相談しましょう。

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心臓病とは

心臓は、繰り返し収縮運動をすることで全身に血液を送り出します。そして、送り出された血液が酸素や栄養を運搬し、身体中をめぐり、また心臓へ戻ってきます。このようにポンプのような役割をするのが心臓です。

心臓を動かしているのは、「心筋」と呼ばれる筋肉です。この筋肉もほかの全身の筋肉組織同様、血液によって届けられる酸素や栄養素で動いています。

したがって、動脈硬化が原因で血液の流れがせきとめられると、心筋は酸欠状態や栄養が行き届かなくなって細胞が死んでしまいす。こうして発作を起こすのが「心臓病」です。

酸素不足に陥った状態を「虚血」といい、「狭心症」と「心筋梗塞」があります。両者をまとめて「虚血性心臓病」といいます。

動脈硬化というのは、動脈の弾力性が失われ、内腔も狭くなって血液の流れが妨げられた状態をいいます。主な原因は、コレステロールです。コレステロールが血管の壁にへばりつくことで、狭くなったり弾力が失われたりしてもろくなるのです。

*狭心症
狭心症とは、心臓をとりまく冠動脈の動脈硬化をいいます。一時的に、心臓に届くはずの血液が滞り、心筋(心臓の筋肉)が酸欠状態に。そのため発作的に左前胸部付近に痛みを覚えます。通常、この痛み(発作)は数秒から2,3分程度でおさまります。

*心筋梗塞
心筋梗塞は、動脈硬化で狭くなった冠動脈に血液の塊(血栓)ができ、血液がせき止められ、その先に血液が行き届かなくなって細胞が死んでしまう状態です。締め付けられるような激痛が胸を襲います。

狭心症と違い、発作は30分から数時間、あるいは数日間に及ぶことがあります。また安静にしていても治ることがありません。ニトログリセリンの効果もない、恐ろしい心臓病です。

このように心臓病の生死は冠動脈の健康にかかっています。そしてそれは動脈硬化をいかに予防するかが重要なポイントなのです!!

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成人病とは

成人以後、老年になるにしたがって増えてくる疾患をまとめて「成人病」といいます。その発症には、それまでの誤った生活習慣が深くかかわっていることから、今では「生活習慣病」と呼ばれています。

主な成人病(生活習慣病年に)には、動脈硬化、高血圧症、心臓病、悪性腫瘍、糖尿病、通風、その他、骨の退行性変性などがあります。なかでも、ガン、心臓病、脳卒中を、三大成人病と呼びます。

成人病は、40代〜65歳の働き盛りに多く、この年代の死亡原因の約66パーセントを占めています。しかもその割合は、年々増えているのです。例えば、1950年の主要死因は、1位が結核、2位が肺炎および気管支炎、3位が脳卒中で、4位にガン、6位に心臓病が続いていました。

ところが、1990年代以降、1位はガン、2位は心臓病、そして3位には脳卒中となり、肺炎および気管支炎は4位に、結核は不慮の事故や自殺、肝硬変よりも少ない8位になりました。(厚生省人口動態統計より)

脳卒中については一時期1965年ごろにピークとなったとものの、その後減少傾向にあります。とはいえ、これはあくまで死亡率が減ったということで、患者数はむしろ増えています。これは、医療技術が進歩したことで、たとえ発症しても死亡するまでには至っていないケースが増えたということです。

ガンと心臓病については、いまだ増加し続けています。しかもその増加ペースは一向に衰える気配がみられません。

これらの結果から、病気になる前の予防が重要な意味をもっていると思われます。年に一回は健診を受け、病気の早期発見・早期治療を行い、必要であれば生活習慣の改善見直しを行うことが大切ですね。